あゆみ 2015年10月号
バリー・ケンズ神父
幼いイエスの聖テレジア
私は神学生の時に初めて聖テレジアの自叙伝を読み、そのときから聖テレジアのファンになりました。また日本に来てから大ファンになりました。なぜかと言うと聖テレジアは宣教地日本と宣教者の保護の聖人だからです。
これから、聖テレジアの大ファンの理由を皆さんと分かち合いましょう!
1. 私は聖テレジアの簡単な祈りが好きです。聖テレジアにとって祈りは友達同士の分かち合いです。イエスは友達として祈る人のすべてを知り、なおかつありのままに受け入れてくださる方です。イエスとテレジアは、そのような友達でした。例えば、もし祈りの中で心の散しがあったら静かに祈りにかえります。友達であるイエスは、その人間の弱さをよく理解してくださいます。もし、祈りの時に友達イエスの存在と友情を感じることができない時は、その空白を優しいイエスの手にゆだねました。そして素直にイエス様の慰めの時間を待ち望みました。
2. 私は聖テレジアの勇気に感心しています。例えば最後の病気、肺結核で寝たきりの時、聖テレジアは信仰に対する強い誘惑を経験しました。例えば死後、永遠の幸せの天国が本当かどうか? 不思議ですが、この時彼女の信仰は一番強いものでした。誘惑も疑いも弱い信仰のしるしではない。実は逆です、その疑いと誘惑のおかげで信仰は強くなることができます。聖テレジアは、まだ若い24歳の時、死に向かう姿勢は勇気のあるものでした。神様の慈しみに信頼してすべてを委ねました。私たちも同じような勇気があったら良いです。これは「小さな道」なのです。
3. 聖テレジアは、おこないによって隣人への愛を具体的に教えています。例えば9歳年上のお姉さんレオネは難しい性格の人でした、またレオネは、他の5人の姉妹に比べて容姿に恵まれなかった。彼女の気分は上がったり下がったり、ある時は非常に頑固でした。学校をやめさせられて難しい精神的な問題がいっぱいでした。3回修道院に入りましたが 4~5ヶ月経つと定まらない心をもって皮膚に発疹が出ました。3回入って3回やめました。聖テレジアは、この可哀想な難しいレオネに特別な優しい配慮を示しました。聖テレジアは、彼女の励ましと支えになりました。聖テレジアは、お姉さんレオネに「小さな道」を教えました。レオネは、そのおかげで落ち着いて35歳の時また修道生活に入って42年の間に聖なる修道者になりました。妹テレジアに教えられた「小さな道」を歩んだからです。
4. 私は聖テレジアの「小さな道」の苦しみの受け止め方が好きです。聖テレジアは毎日の平凡で小さな苦しみにぶつかるとイエス様の十字架と一致させて捧げました。例えば聖テレジアが病気の時お医者さんは、毎日少しの散歩をするようにすすめました。聖テレジアの苦しそうな歩き方を見て、あるシスターが「散歩を止めて休んでください」と言いました。しかし聖テレジアは「いいえ、一歩一歩は苦しいけれども遠い国で宣教している神父のために捧げます」と言いました。というのは、その苦しい散歩は祈りになりました。これは「小さな道」のやり方です。幼いイエスの聖テレジアは私たち新子安の保護の聖人ですから私たちも彼女の「小さな道」歩みましょう!

幼いイエスの聖テレジアのお姉さんレオネ。
修道会に入るのに3回失敗し、35歳の時やっと4回目で入りました。その後、42年間Sr.フランソワーズ・テレーズとして忠実に過ごしました。