広報誌あゆみ 2017年8月号
司祭 バリー・ケンズ
今月8月は、特に日本では平和の月なのです。新子安のみなさんが、平和を豊かにあじわうことができるようにお祈りいたします。
私は、8月が好きです、朝顔の優しい色、風鈴の穏やかな音蝉の自然なオーケストラ、どれも美しい感じです。
また、8月6日広島、8月9日長崎と原子爆弾の日です。その日、2つの町の上に死の暗闇の雲がありました。不思議なことですが8月6日は、主の変容の祝日です。その時、イエス様は山に登って明るい栄光の雲の中にあらわれて平和の光になりました。祈りましょう。
「イエスよ、人間が戦争の武器を捨てるように導いてください。いつくしみ深い神よ、平和の光を皆さんの上に照らしてください。また、わたしたちが平和の道具になるように助け導いてください」
私は、長崎に行くと度々永井博士の如己堂を訪れます。そして、その裏手にある読みのある博物館にも立ち寄ります。その博物館で永井博士の遺品である彼の書いた書物、描いた色紙、またとても興味深いビデオを観て私は、心がいっぱいになります。そしてそこを出るときには、私も平和の道具になりたいという気持ちになります。永井博士は平和の大きな鐘ですが、私は小さな鈴でも良いと思います。

8月15日は終戦記念日、同時にマリアの被昇天、また祖先の霊を祀るお盆です。
わたしたちは、マリアの被昇天を考えましょう。息子であり神であるイエスの力で、お母さんの魂も身体も天にあげられました。イエス様は、十字架の命の犠牲によって、わたしたちのために天の門をお開きになりました。その復活の時、イエスは、長い長い行列の先頭になって天国に戻りました。その次は、お母さんマリア、そのあとの行列がわたしたちです。
ごミサの序章の中でこのキリストの母マリアは、教会の初穂として旅する私たちの希望と慰めになります。
ですから、終戦と被昇天とお盆3つともよく似ています。
祈りましょう「イエスよ、戦死された人、わたしたちの先祖にも天国の永遠の平和を与えてくださいますようにお祈りいたします。マリア様、わたしたちのために今も死を迎えるときも祈ってください。」
みなさん、わたしたちは、開かれ心をもって家庭の平和、日本の平和、世界の平和がきますように祈りましょう!私は、新子安の司祭として感謝の心もって新子安の皆さんのために祈ります。皆さん主の平和 !