司祭 バリー・ケンズ
みなさん、イエスの降誕 (クリスマス) は、年間を通して日常的に影響があります。
いったいどういう意味でしょうか?
クリスマスの季節に、いったい何を祝うのでしょうか?

この冊子の表紙をよく見てください。
日本人のための、救い主イエスと着物を着たお母さんのマリアです。
これは事実でないと考えるでしょうか?
じつにイエスは、2,000年前に中東アジアのパレスチナに生まれました。
けれども、ある深い意味で事実なのです。
と言うのは、すべての人間のまことの神様は、日本人のため、すべての国の人間を救うために人間性をお受けになったからです。
もう一度表紙の絵をよく見てください。
赤ちゃんのイエスをただ、可愛いだけと考えないでください。この和風の絵は、もっと深い意味のものです。全知全能の神様は、私たちと同じ人間になられました。その方の名前はイエスです。マリア様は神である聖霊のおかげで妊娠しました。その子イエスは、100%神、100%人間です。生まれた時から、私たちのまことの神様は、遠い方、恐ろしい方、罰する方ではありません。その神様が人間になったことのおかげで、今私たち人間と近い方、関心と理解に満ちた方、慈しみ深い方になりました。
全知全能の神様は、人間的な弱さ、悩み、苦しみを体験なさることは可能でしょうか? 確かにできます。私の信仰は次のようです。
御子である神様は、天国の栄光をわきに置いて、本当のほんとうの人間として、この世の中に下りました。
聖書はこのように言っています。
「御言葉は神であり、人間となり、わたしたちの間にすまわれた」(ヨハネ 1.14)
「キリストは神の身分でありながら、自分を無にして人間となられました」(フィリピ 2.6)
この大事な根本的教えは、私たちの日常生活の中に深い影響を与えます。私たちの神様は近付きやすい方になりましたから、私たちは、神様と対話と交わりができます。イエスは私たちの人間的な問題や悩み、苦しみなどをよく理解しておられます。体験なさったからです。
聖書はまた、このように言っています。
「事実、御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがお出来になるのです。」(ヘブライ人への手紙 4.15)
「この大祭司イエスは、わたしたちの弱さに同情できない方でなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。だから、憐みを受け、恵みにあずかって、時宜にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。」(ヘブライ人への手紙 4.15)
皆さんに次のことを強く勧めます。この年末年始の間に、神であり人間であるイエスに近づいて、自分の言葉で、自分の心を、遠慮せず、ありのままにさらけ出しましょう。この対話は、偽りのない祈りとなります。イエスは、そのありのままの対話を喜んでお受けになります。イエスは、みなさん一人ひとりに、この優しいお招きを与えてくださいます。
「疲れた者、重荷を負う者は、誰でもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイ 11.28)
イエスからの平和をあじわいましょう。そして他の人とわかち合いましょう!
みなさん、イエスのご降誕おめでとうございます! 主の平和。
