復活のイエスに出会いましょう!

広報誌あゆみ 2018年4月号

教皇フランシスコは、回勅「福音の喜び」で次のように書きました。
この文章はイエス様の教えの中心(ケリュグマ)と言います。

キリストは今なお生きておられ、日々あなたのそばであなたを照らし、カづけ、解放してくださいますという意味は、イエスの復活のおかげでわたしたちの近くに居て毎日手伝ってカづけてくださいます。これがイエスの復活の本当の意味です。

イエスは2000年前復活してその朝、ふるさとエマオへ帰る途方にくれ落胆する弟子二人と一緒に道を歩んでくださいました。その時、イエスはその二人に聖書の深い意味を説明なさいました。(ルカ24・13~25)
キリストは今なお生きておられ、そばにおられ、現代のわたしたちと人生の道を一緒に歩んでくださいます。そして聖書の深い意味を教えて照らしくださいます。

イエスは2000年前に復活してその朝、マグダラのマリアに現れて彼女の名前「マリア」とお呼びになりました。キリストは今なお生きておられ、そばにおられ、現代のわたしたち一人ひとりの名前を優しくお呼びになります。それは友達としての呼び方なのです。(ヨハネ20・11~18)

イエスは「わたしは一匹一匹羊の名前を呼んで連れ出す」(ヨハネ10・3)
自分の名前の響きを心の中で聞きましょう。

イエスは2000年前に復活して、弟子たちの前に現れ「あなたがたに平和があるように」と祝福されました。キリストは今なお生きておられ、そばにおられ、わたしたちの前に現れ同じように平和の祝福をしてくださいます。(ヨハネ20・19~21)

イエスは2000年前復活して、疑いいっぱいで弱い信仰の弟子トマスの前に現れて「信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」とトマスを叱ることなくありのままに受け入れてくださいました。(ヨハネ20・24~29)
キリストは今なお生きておられ、そばにおられ、現代の弱いわたしたちにも同じように優しく導き、ありのままに受け入れてくださいます。

イエスは2000年前に復活して、イエスの受難の間にイエスを知らないと3回否定して大きな罪を犯した弟子のペトロの前に現れて「ペトロ、あなたは私を愛しているか?」と3回尋ねました。ペトロは「イエスよ、わたしはあなたを愛している」と答えました。それはペトロの赦しと感謝の祈りでした。(ヨハネ21・1~19)イエスは人間的な弱さをよく理解して失敗したペトロに赦しと解放を与えてくださいました。
キリストは今なお生きておられ、そばにおられ、現代のわたしたちにも同じように赦しと慈しみ深い解放を与えてくださいます。

イエスの復活のおかげでわたしたちの神様は遠く隔たっている神様ではありません、すぐそばにいる。
また、冷たい、怖い、罰する、裁く神様ではありません。それどころか、わたしたちの神であるイエスはあたたかい慈しみ深い方、そして近づきやすい方です。ですから、照らし、力づけ、解放をあじわうために大胆にイエスに近づきましょう。

みなさん、イエスの復活の意味をよく考えましょう。毎日の生活と関係があります。ですから、沈黙のうちに教皇フランシスコの文章をかみしめてあじわいましょう。そして自分の言葉をつかってイエスと親しい友達同士の話し合いをしましょう。
エマオへの2人、マグダラのマリア、トマス、ペトロは、まさに現代のわたしたちの代表者なのです。
そしてわたしたちもイエスから同じ優しい配慮を受けられます。

キリストは今なお生きておられ、そばにおられます。ヨカッタネ !!

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