広報誌あゆみ 2018年2月号
司祭バリー・ケンズ
四旬節の初めに各々の額の上に灰が塗られます。
灰の式の言葉は、大切で四旬節のテーマと目的を説明します。
「回心して福音を信じなさい」その言葉を説明します。

「回心」と言うのは信仰の旅路の中で新しい出発をすることです。わたしたちみんなのために一生その何回もの新しい出発が絶対必要です。
灰の水曜日の第一朗読から「主は言われる『今こそ、心からわたしに立ち帰れ』」(ヨエル2・12)
「福音を信じなさい」福音と言う言葉の意味は「喜ばしい知らせ」なのです、その大事な知らせは神様ご自身から。その天からのお知らせは根本的に次のようです。神様は、わたしたち人間一人ひとりを深く愛しておられます。その愛は無条件の愛です。神様は、わたしたち弱い人間をありのままに受け入れてくださいます。これこそ神様の慈しみなのです。
もう一度繰り返します四旬節のテーマは、神様の慈しみです。このおもなテーマは灰の水曜日の御ミサで聖書朗読される『あなたたちの神、主に立ち帰れ。主は恵みに満ち、憐れみ深く、忍耐強く、慈しみに富んでいる』(ヨエル2・13)これは宣言です。
また、この言葉も聞くと思います「あなたは塵であり塵にかえっていくのです」この言葉の意味は神様の慈しみに応えることを延ばさないようにと言う意味です。
四旬節の40日間は、春を迎えるための心の棚卸のようです。と言うのは神様の自分に対する慈しみを考えて、従って応え方はどうだろうかと反省して新しい出発をすることです。具体的にこのような反省の仕方はどうでしょうか。
自分に向かって、このような質問
「私は愛される子供として父である神様を信頼して将来を委ねているでしょうか?」
「私は手と手をつないでイエスと一緒にこの人生道を歩んでいるでしょうか?」
「私は友であるイエスと祈りをとおして親しく話しているでしょうか?」
「私は聖霊のひかり、導き、助けを願い頼っているでしょうか?」
イエス御自身は、わたしたちの人生の道のため三つの行い『祈り』『断食』『施し』を勧めています。(マタイ6・1~18)
1『祈り』
1日5分の祈りの中で自分の言葉を使ってイエスと話し合いましょう。その祈りの焦点を合わせるために福音を開いて慈しみ深いイエスに出会いましょう。
2『断食」
食事を少なくする、例えばお酒やお菓子、チョコレートなど。目的は心の清めです。同時に飢えを感じて飢え死にする人々の共感をつくるためです。
けれど聖書の中のすすめを忘れないように「主は言われる、わたしの選ぶ断食とは後ろ指を指さないことです」(イザヤ58・9)
3『施し』
わたしたちは慈しみ深いイエスと出会うとき特に貧しい人々を受け入れる。
「飢えている人に、お前の食物を、裸の人にはお前の衣服を分け与えなさい。余分な物はすべて施しなさい。施しをするときは喜んでしなさい。」(トビト4・16)
四旬節の間にわたしたちはイエスと共同体と社会の貧しい人々の絆が強くなるように努めます。イエスとその慈しみの絆をもっと深く理解するためにイエスの御受難を思い巡らしましょう。イエスの御受難はわたしたちに対する愛の証明なのです。4つの福音書の御受難の場面を読んで祈りましょう。また、教会で毎金曜日に十字架の道行きがあります。皆さん、もし四旬節の間に神様の深い慈しみをあじわうなら四旬節のクライマックスが復活祭になるのです。
その時、イエスから平和と勇気と励ましと慰めをあじわいます。
そして復活祭に受洗者と心を合わせて新たに洗礼の約束を繰り返します。
みなさん、決心しても失敗があるかもしれませんが立ち上がって「七転び八起き」最後まで頑張りましょう。
新子安の共同体のみなさん
四旬節の間にイエスのいつくしみの道を一緒にあじわいましょう。