司祭 バリー・ケンズ

これは、遠藤周作の表題です。
このキリストの誕生日の時に私も自分の神様のイメージをわかち合います。私にとって降誕祭 ( クリスマス ) は特別な深い意味があります。この世の自然、太陽、月、星も人間もおつくりになった神様は天の栄光をわきにおいてご自身の人間性をおとりになりました。その人間になられた方はイエスキリストと言います。信仰宣言の言葉で「イエス・キリストは神である聖霊によってやどり、乙女マリアから生まれました。」
ですから 100%神様、100%人間。本当に本当の人間、ベトレヘムの馬小屋の赤ちゃんは、その証明と始まりです。不可能でしょうか。これは全ての力ある神様のできることです。私も遠藤周作のようにその本の第2章『神への疑いから希望へ』私は人間であるイエス・キリストの心を見ると感じます。なるほどこれは神様の心です。また、2000年前の出来事ではない現代のわたしたちも信仰の目をもってイエス・キリストに出会うことが出来ます。本当に神様はわたしたち人間に近い方です。イエスの人間の生活は貧しい馬小屋の中の赤ちゃんから始まります。その貧しさは、わたしたちにこの世の物質的な名誉や出世は別に大事なものではない。
このクリスマスの馬小屋の無力な赤ちゃんは人間として33歳まで暮らしていました。30年間は普通の平凡な田舎で暮らしました。そのメッセージは現代のわたしたちの日常生活の中で助けと力を与えてくださいます。それは神の御前で大切です。イエスの最後の3年間はわたしたちに天からのメッセージ「神は愛である」と、神様は人間一人ひとりを深く愛して見守ってくださいます。また、イエスは人間として人間の弱さを経験してわたしたちの弱さ全てを知って尚且つ、ありのままに受け入れてくださいます。イエスはそのメッセージを言葉でも行いでも教えられました。
神であるイエスは悲しんでいる人、苦しんでいる人に出会うとその人と共に感じられて慰めを与えてくださいました。今日も神であるイエスは、わたしたちに対してまったく同じ態度を取ります。
イエスは最後にわたしたちの幸せと平和を勝ち得るために十字架の上で命を捧げました。
わたしたちの神様はすぐそばにおられ近づきやすい方、話しやすい方、優しい方、慈しみ深い方。この幸せはイエスの誕生日から始まりました。それがクリスマスです。

イエスはみんなに優しいおまねきを言います
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」
( マタイ 11・28 )
皆さん、そのおまねきにこたえて平和と喜びに満ちたクリスマスをあじわいましょう!
クリスマスおめでとうございます!




