聖書:コヘレト 1:2/2:21-23; 詩編 95; コリント 3:1-11: ルカ 12:13-21
今日の朗読聖書で、イエスは私たちに重要な挑戦を与えています。イエスは私たち一人一人にこう問いかけます。「友よ!この人生で、あなたが一番大切にするのは何ですか?」 今、私たちの最大の関心事は何でしょうか? 物質的な財産、物を買うことでしょうか? 競争の激しいこの世界での成功でしょうか? 快適な生活を送ることでしょうか? それとも、名声でしょうか?

第一朗読は、この世のすべてのものは空しく、全く価値がないと教えています。上に述べたすべての関心事は一時的なもので、真の、永続的な、深い幸福をもたらしません。
財産や成功などは悪ではありません。でも、もし私たちがそれらを重視しすぎて、神と人生の真の目的を忘れてしまうなら、人生で本当に必要なことの実現を妨げてしまいます。
私たちは皆、人生の道を歩んでいます。目的地は、無事に天国に到着することです。そこで私たちは真の平和、完全な愛、そして永遠の幸福を味わいます。なぜでしょうか? それは、私たちの人生は神と共に味わうものだからです。死は私たちの終わりではなく、私たちの始まりなのです。
私は子供の賛美歌「イエス様が第一」が好きです。私たちが人生で、イエス様を第一にしていれば、家庭、職場、学校などで他のすべてが伴ってきます。
今日の福音書のたとえ話の男は、老後に備えて物を蓄えようとします。すべての財産を安全に保管するために、さらに大きな倉庫を建てることが彼の最大の関心事でした。彼は自分のことしか考えていません。他の人と何も分かち合いません。完全に自己中心的です。
イエス様は私たちに、天国に宝を蓄えるように言っています。神ご自身が私たちに宝を与えてくださいました。時には分かち合うべき物、時には人格です。神は私たちに命と、信仰という素晴らしい贈り物を与えてくださいました。私たちはイエス様に出会い、知っています。イエス様は私たちと共に人生の道を歩んでくださいます。イエス様は、与えてくださった贈り物を、私たちが他の人と分かち合うよう願っておられます。そうできれば、私たちは本当に豊かになります。天国に宝を蓄えることで、私たちは真に安全になります。天国は信頼できる銀行です!
聖アウグスティヌスは若い頃、この世の快楽を試し、成功を求めました (彼は実際に学費を払う学生を好んでいました!)。そして中年期に、母モニカの祈りによってキリストを受け入れ、洗礼を受けました。後に『告白』という本を著しました。その中で聖アウグスティヌスは次のような祈りを捧げています。
「主よ、あなたは私たちをあなたのためにお造りになりました。
私たちは安らぎを得ることができません、あなたに安らぎを得るまでは。」(A)